(社)日本環境衛生施設工業会 会長 藤村 宏幸

 どうも、皆様方、お忙しい中、そして雨の中、この48回の定例の総会にご出席賜りまして誠にありがとうございます。今日は環境省から由田課長様がおいでになることになっておりますけれども、お仕事の関係でちょっと遅れられるということでございます。おみえになりましたら、また昨今の新しい情報について、お話をお伺いするということになっております。
 日本経済はご存じのように、これは言うまでもないことでございますけれども、アメリカとか中国とか東南アジアとかに対する輸出産業というのが大変好況でございまして、それに従いまして、素材メーカーも大変好況に推移しているようでございますが、私ども工業会の範囲の仕事は、これは皆様方大変ご苦労なさっていると思います。ダイオキシンの問題も一巡しましたし、また、市町村の合併等々の影響も出ておりまして、新聞での情報でごみ資源のリサイクル関係の市場規模は、今年は2千トンとかというような数値も記憶しております。これは大変に苦しい状態ではないかと認識いたしております。
 しかし、今年度から循環社会形成推進交付金制度が新しく制度化されまして、将来に向けて廃棄物という資源をいかにリサイクルするかということで、高効率発電とかあるいはメタン発酵とか、あるいは、水素ももちろんできるわけでございますけれども、燃料等の製造、あるいは場合によってはプラスチックの製造等々も循環型社会という意味で今後大いに展望が開ける状態になっております。
 これは昨年度来の皆様方の大変なご努力、そして環境省のご努力もありまして、こういう新しい制度が発足したわけでございまして、私たちの工業会といたしましても、新しい技術の開発、あるいはその普及、そして社会の皆様方が安心して生活できるような社会作りに貢献していきたいものだと思っております。
 特に、この工業会会員各社、とりわけ企画運営委員会あるいは技術委員会の委員の方々を中心に、本当に汗を流してご努力していただいておりまして、このおかげでこの工業会はますます発展していっているわけでございます。この場を借りまして、御礼を申し上げますと共に、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 いろんなこと、いろんな技術開発、あるいはその普及等々、会員各社の日ごろのご努力には感謝いたしておりますが、先ほど申しましたような廃棄物という資源をいかにリサイクルするかという分野の工夫次第で、仕事は今後ますます増えてくるものと思いますので、さらに一層英知を絞って循環型社会の形成に向けての活動を強化していただくようよろしくお願いいたします。
 どうもありがとうございました。

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