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プラント工事に係るスライド協議の実施事例

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新型コロナ感染症やウクライナ情勢などに伴う現下のインフレーションの影響を受けて、廃棄物処理施設の工事費も大きく上昇しています。インフレ等の物価変動時における廃棄物処理施設等の公共工事では、発注者(自治体)と受注者(プラント会社)の間でスライド条項(標準請負契約約款第26条)に基づく協議を行い、適正に負担を分担することとなっていますが、廃棄物処理施設のうち特にプラント工事については、スライド額の算定方法に関する情報が不足していることなどが円滑な協議の妨げになっている例もあります。
このため、今般、当工業会では、協議の際の関係者の参考としていただくため、スライド協議の最近の実施事例をまとめましたのでご活用ください。

廃棄物処理施設整備におけるプラント工事に係るスライド協議の実施事例について

(1)概要 今般とりまとめた「廃棄物処理施設整備におけるプラント工事に係るスライド協議の実施事例」(以下、事例集)は、プラント工事に係るスライド協議に関する当工業会会員企業の最近の実施事例について、実際に適用したスライド条項*1や物価指標*2などにより分類・整理したものです。
(2)スライド算定方法の概略
  • 廃棄物処理施設整備は、一般に土木建築工事とプラント工事から構成されますが、後者については、事業者独自の設計に基づく精密な部品組立てやノウハウを要する機器等が枢要な要素となっており、スライド算定の際に、土木建築工事で用いられている既存の物価指標をそのまま適用しにくい面があります。
  • そこで、最近の実施事例においては、プラント工事に係る費用について、交付金申請用内訳書に示された分類項目を大きく機器費(業者見積による工事費を含む)と工事費(据付工事費)に分類して、それぞれに対して適切な物価指標を選択して用いることにより、一定期間における費用の変動を見積もる方法をとっています。
(3)今後の取組 当工業会では、今後のスライド協議の実施状況を踏まえて、事例集の更新等を行い、最新の情報を提供していくこととしています。
*1)スライド条項に関する資料
公共工事標準請負契約約款
工事請負契約書第25条第1項~第4項(全体スライド条項)運用マニュアル(暫定版)
工事請負契約書第25条第6項(インフレスライド条項)運用マニュアル(暫定版)
*2)物価指標に関する資料
日本銀行 国内企業物価指数
公共工事設計労務単価(国土交通省)
建設物価(建設物価調査会)Web建設物価(web-ken.jp)(有料)
積算資料(経済調査会)積算資料電子版(e-sekisan.jp)(有料)