肉骨粉の処理に関するドイツのガイドライン

海外における肉骨分の処理についての文献としては、ドイツ連邦環境省のガイドラインがあります。
工業会では、当初、ドイツ語版を入手しましたので、その概要と目次を翻訳させましたが、英語版がインターネットでダウンロードできますので、ドイツ語版の概要・目次と英語版のURLをお知らせいたします。

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<概 要>

連邦環境省が環境に配慮した肉骨粉処理のためのガイドラインを公表
Nr.34/01            2001年2月20日、ベルリン

 連邦環境省は、今日、環境に配慮した肉骨粉の処理のためのガイドラインをホームページで公開した。60ページ以上に及ぶガイドラインでは、技術指針が明らかにされ、当該処理施設の運営者に、この物質の望ましい取り扱い方法が示されている。トリッティン環境相は、「肉骨粉処理のプロセス技術における諸条件について最新の知識レベルを要約し解説したこのガイドラインは、作業の重要な手助けになる」、としている。
 また環境相は「ガイドラインは一連の異なる処理方法を提示しており、取り扱いの際に最低限守るべき特定の要求事項に関する提案を行い、世間一般や施設運営者、施設従業員や諸官庁が肉骨粉を取り扱う際に感ずる不安を出来る限り取り除いた。これで狂牛病危機克服のための更なるステップが踏み出された」と述べている。ドイツでは2000年12月1日公布の法律により肉骨粉の飼料としての使用が禁止され、年間100万トンの肉骨粉と動物性油脂を、環境に配慮しつつ処理しなければならなくなっている。
 連邦環境省と環境庁の依頼により策定されたガイドラインでは、学術・技術・官庁の専門家らの意見は例外なく、肉骨粉の環境配慮処理に適しているのは熱処理のみ、という結論に達している。原則的にこれに当てはまるのは、一般家庭ゴミの焼却施設や特別廃棄物焼却施設、並びに石炭火力発電所、セメント製造工場である。また焼却処理を行うには環境汚染防止法による許可が前提条件として必要である。処理は動物死体処理法に準拠して行うが、これまで肉骨粉や動物性油脂は実質的に殆ど焼却処理されてこなかった。そのために熱処理施設の運営者に幅広くこのようなガイドラインを提供することにより、処理施設を十分に確保できないという事態を回避することが必要だった。
 ガイドライン「焼却施設における肉骨粉と動物性油脂処理のための技術指針、並びに一般的推奨事項」へのリンクは、ここをクリックしてください。
(英語版 http://www.bmu.de/english/download/waste/files/tiermehl.pdf
(ドイツ語版 http://www.bmu.de/download/dateien/leitf.pdf)

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<ガイドライン表紙>

焼却施設における肉骨粉と動物性油脂処理のための
技術指針、並びに一般的推奨事項

連邦環境・自然保護・原子炉安全省の委託により作成
(2001年2月23日)

執筆
(有)工学博士 A.ノットロート社(Dr.-Ing. A. Nottrodt GmbH)
ヴェンツェル通り24(Wentzelstrase 24)
22301 ハンブルク(Hamburg)

協力
ユルゲン・ヒービオーツ
工学修士             
(Dipl.-Ing.Jurgen Chibiorz)
シャルスー H、キング通り10
(Charles H.King Str.10)
14163 ベルリン(Berlin)

ヴァンドシュナイダー+グートヤール
エンジニアリング社
(wandschneider + gutjahr
ingenieurgesellschaft mbh)
デールベーゲンカンプ 4C
(Deelbogenkamp 4c)
22297 ハンブルク(Hamburg)


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<ガイドライン 目 次>

前書き
5
1.0 状況
8
1.1 概略
8
1.2 技術指針策定
11
 
2.0 技術指針の目的
12
 
3.0 肉骨粉と動物性油脂データ
14
3.1 ボリューム
16
3.2 肉骨粉と動物性油脂の成分
17
3.3 インターフェイス 動物死体処理施設/焼却施設
21
 
4.0 実際の状況
23
4.1 実施現況
23
4.2 プロセス技術と運営技術
23
4.2.1 廃棄物焼却施設
24
4.2.2 特別廃棄物焼却施設
30
4.2.3 汚泥焼却施設
31
4.2.4 石炭火力発電所
33
4.2.5 セメント製造工場
38
4.2.6 ガス化施設
42
4.2.7 その他の熱処理プロセス
43
4.3 近隣諸国における肉骨粉混合の焼却処理の状況
45
4.3.1 イギリス
45
4.3.2 スイス
46
4.3.3 フランス
47
 
5.0 指針と推奨事項
48
5.1 法的枠組み
48
5.2 プロセス技術と運営技術における要求事項
49
5.2.1 一般的要求事項
49
5.2.1.1 排出
50
5.2.1.2 残滓と製品
50
5.2.1.3 作業時の安全確保
51
5.2.2 特別な安全確保措置
53
5.3 肉骨粉混合焼却処理プロセスの適性についての総括的所見
57
5.4 補足的推奨事項
59
 
6.0 文献と参考資料一覧
60
 
付属書類
1. 配布先
2. ドイツの動物死体処理施設リスト

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<英語版ガイドラインをダウンロードするためのURL>

ドイツ連邦環境省ホームページ
http://www.bmu.de/english/fest800.php
ガイドライン
http://www.bmu.de/english/download/waste/files/tiermehl.pdf


<ドイツ語版ガイドラインをダウンロードするためのURL>

ドイツ連邦環境省ホームページ
http://www.bmu.de/fset1024.php
ガイドライン
http://www.bmu.de/download/dateien/leitf.pdf
プレスリリース
http://www.bmu.de/presse/2001/pm578.htm

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